基礎知識
2022.09.01
協働ロボットの導入を検討する際、展示会にご参加される方は多いのではないでしょうか。
年に数回の貴重な機会を活用すべく、どう回れば効率が良いのか、特に気をつけて見るべきポイントをご紹介します。
様々なメーカーが集まる展示会。実際にロボットを見学したり担当者に直接質問をしたりと、ロボットを比較検討したい方にとって貴重な機会です。有意義な展示会参加にするため、まずは以下のポイントを押さえておきましょう。
効率よく展示会を回るには事前準備をしておくとスムーズです。
入場する際に名刺の提出が必要な展示会もあるので、必ず何枚か持っていくようにしましょう。また、各社のブースで名刺交換をすることを想定し、訪問予定のブース数の2倍の名刺を用意するといいでしょう。展示会に行くとたくさんの企業と会うため、どの企業がよかったのかが後からわからなくなりがちです。印象に残った企業には個別で連絡をもらえるように伝えたり、名刺を分けておくとわかりやすいでしょう。
展示会の参加には、大きく「情報収集」と「商談」の2つの目的が挙げられます。気になる企業のブースの場所を確認し、「情報収集」をしたい企業、「商談」までしたい企業をリストアップして、ブースのまわり方を考えておきましょう。「商談」を目的とする場合は、ブースに訪れても担当者が不在の場合も考えられるので、事前に希望の会社に対してアポイントを取っておくと安心です。
ロボットの展示会では、実機を置いてデモを行っていたりティーチングのやり方を見ることができる企業もあります。事前に自社の課題や要望をピックアップし、展示会で具体的に見るべきポイントや質問したいことを考えておくとスムーズにブースを回ることができます。
展示会会場は広く来場者数も多いことから、雰囲気に圧倒されたり、たくさんのブースをなんとなく見学していると「参加したものの十分な情報を得られなかった」ということもよくあります。
展示会に参加する目的を達成させるためにも、以下のポイントを押さえて、効率を意識しながら回ることを心がけましょう。
寄りたいブースに早々に向かってしまいそうになりますが、まずは会場をひと回りしてみましょう。事前の下調べでは気がつかなかった新たな発見があるかもしれません。
実機の有無や説明員の数などを見て、じっくり話が聞けそうかを見極めるのも大切です。
会場をひと回りした後に、目星をつけていたブースを訪問します。あらかじめおおまかな訪問スケジュールを立てておくと、会場を回った際に気になったブースの訪問調整もしやすくなります。
協働ロボットの展示をしている企業のブースに行くと、実機見学やデモが見られたり、担当者と直接話す機会があります。
あらかじめ自社の課題を洗い出しておき、積極的に質問をしてみましょう。
ブースの説明員へ自社の課題を伝えることで、ノウハウがないと思いつかない解決策が得られるかもしれません。
ここでは、実際にどういった質問をすればいいのかを詳しく解説していきます。
自社が課題に感じている工程について、協働ロボットを導入することで自動化/省人化が実現できるかどうか、また、過去に実現不可能で導入を断念した経験があれば、その点も交えて質問してみましょう。最新の技術により実現可能になっているケースも考えられます。実機デモやプログラミングの方法などを見ることで、具体的な導入イメージも得るようにしましょう。
各社の協働ロボットの特徴を比較するためにも、ぜひ聞いておきたい質問です。ロボット自体の特長やプログラミングの方法、ロボット操作習得に必要な教育、導入後のアフターサポートの体制など、各項目を比較し自社に最適な選択ができるように一つ一つ確認してみましょう。
自社の課題を伝えた上で、他社の導入事例を質問してみましょう。協働ロボットの導入によって同様の課題が解決されたケースを知ることができれば、導入イメージも掴みやすくなります。
協働ロボットを導入するにあたってのメリット・デメリットを尋ねることで、どういった検討軸を持つべきか新たな発見があるかもしれません。協働ロボットは万能な自動化ツールではなく、従来の産業用ロボットや自動機と導入の方法が異なります。協働ロボットの導入効果を最大化するために、自身の検討工程が向いているかどうかを聞いてみると良いでしょう。
また、直接担当者と話せるからこそ、自社にとってのメリット・デメリットという目線で各社から話が聞けるという点も、比較検討する上では貴重な情報となります。
保守は有償のものと無償のものに分けられているケースがほとんどです。どの範囲まで無償でサポートを受けられるか、どこからが有償になるのかも事前に確認できると良いでしょう。また、海外メーカーだとサポートを日本語で受けられるのか、修理対応にどれぐらいかかるのかといったことも確認しておく必要があります。もし協働ロボットの導入が初めてなのであれば、導入サポートも手厚いメーカーがオススメです。
展示会で自社の工程に合いそうな協働ロボットの比較検討を行うには、どういった観点が必要かをご説明させていただきました。展示会が終わった後に「これも聞けばよかった…」とならないように、事前準備をしっかりすることが大切です。
展示会に行きそびれてしまった場合にも、各社が個別でデモやセミナーの実施をしているケースがあります。こういった場も活用し、自社の課題が解決できるか具体的に検討を進めましょう。
住友商事マシネックスでは、デモや個別相談を随時受け付けております。下記問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
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