協働ロボットは、工場でオペレーターと一緒に使用できる安全なロボットですが、使い方を誤ると、一般的な産業用ロボットと同様に、ユーザーに危険を及ぼしたり、誤動作を引き起こしたりする可能性があります。このような誤使用を防ぐ1つの方法として、ロボットやプロセスの専門家など、権限を与えられた人だけが一部の重要な機能にアクセスできる安全パスワード機能を使用することが挙げられます。また、パスワードでユーザーの役割を分けることで、ロボット使用者を増やすこともできます。
安全パスワードは、ネットワーク、工場初期化などのロック記号()が付いた設定メニューへのアクセスを制限する機能です。
安全パスワード機能にアクセスするために最初に必要なデフォルト/基本パスワードは、ユーザーマニュアルで確認できます。
また、必要に応じて、パスワードロックボタンでパスワードの使用を無効にすることができます。
マルチユーザーモードは、管理者、ティーチングエンジニア、作業者に分類でき、ユーザーの役割に応じてアクセスを制限することができます。この機能は、[設定] の [パスワード] メニューで選択できます。
安全パスワードが有効になっている場合、マルチユーザーモードを使用するには安全パスワードを入力する必要があります。
マルチユーザーモードを有効にすると、自動的にホーム画面に変わり、自動的に作業者として設定されます。
マルチユーザーモードの管理者およびティーチングエンジニアのデフォルト/基本パスワードは、ユーザーマニュアルで確認できます。
マルチユーザーモードが提供する3つの機能は次のとおりです。
ホーム画面の上部にあるユーザー権限ボタンを押せば、ユーザー種別を変更することができま す。
管理者およびティーチングエンジニアのユーザー役割を変更するには、設定されたパスワードを入力する必要があります。
このコースでは、Doosanロボットを安全に使用するために提供される、安全パスワード機能とマルチユーザーモードを紹介しました。安全パスワードは、メインメニューへのアクセスを制限し、セキュリティを維持するために使用することができます。また、マルチユーザーモードは、管理者、ティーチングエンジニア、作業者のユーザーの役割に応じてアクセスを区別することができます。より詳細な情報については、ユーザーマニュアルをご参照ください。
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